やりすぎじゃね?

 昨日、なぜだか唐突にハタと思い到ったambush marketing。しばしばニュースになって話題になったりしますよね。
 ネット検索してみると、近いところでは、昨年、南アフリカで行われたサッカーワールドカップのオランダvs.デンマーク戦で、オランダの女性サポーターがミニスカートにビール会社のロゴ「Barvaria」をつけてプロモーションしたところ、身柄を拘束されたという事件があったようで。えーサッカーに疎いため、初めて知りました、すみません(汗)
 (参照させていただいたサイト:偽造品対策情報室分室 2010/6/21「美女とビールとワールドカップ」、2010/6/25「デンマーク戦の前にオランダの軒を片づけておく」)。
 
 ちなみに、ビールの○リンさんや、スポーツシューズの○イキさんや、清涼飲料の○プシコさんなども、大きなイベントのスポンサーになってなかったけど、それぽ宣伝方法を採っていた、とネット上では触れられておりますが…。

 このような商法をambush marketingと呼ぶか、はたまたfree commercial speech&正当な商標権行使行為と呼ぶかは、立場によって議論が分かれるところ。

 そんな中、“ambush marketingに関する法律を制定するときはこんなことに気を付けてみて”的なガイドラインを、INTA(International Trademark Assosiation )が纏めて発表しとります。
 詳細はINTA Bulletin January1, 2011号にてどうぞ。←あわわ、かなり無責任でスミマセン(汗)。
 主催者やスポンサーの力が強大になりすぎないよう配慮を求めている面が大きく、かなり興味深いです。

 『Board Resolutions:Ambush Marketing Legislation』(November 10, 2010)によると、そもそもガイドラインを設けたbackgroundが、“スポンサーでない企業の正当な権利(商標権)などをよく考慮せずにambush marketing防止法を制定する国が現れてきて、スポンサー寄りに偏りすぎじゃね?”という状況があったので、いっぺんfomalな立場からガイドラインを作らせてまうわ(Nagoyan風)、とのことだったようです。
 
 ちょい目を惹いたのが、Fair Use and Non-Distinctive Termsの欄。例えば、the Canadian Olympic and Paralympic Marks Act では、“games,” “2010,” “winter” and “gold”つう語を宣伝などで使用するのを制限しとったりして、確かにやりすぎ感アリですね。INTAも苦言を呈しております。
 
 “スポンサーになるのに多額の費用がかかるんだから、勝手に使われるのは許せん”的な発想はわからんでもないけど、そもそもイベントにお金がかかり過ぎなのがいかんのでは?とか思う今日このごろでございました。

 …えーと、なんで昨日のスノーモンキーのハナシからambush marketingのハナシになったんだか自分でもわからんですが、このテキトーな感じが商標亭の本質的特徴なので許してください。
 本日は以上です…。

 えー明日は意匠の新着審決をご紹介しますので、懲りずに見ていただけるのならぷちっと押してくださいね…
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※左上の画像データは名古屋市さんのご好意により提供していただきました。
この記事を読んでひろた興味を持たれた方は…

【執筆記事】
  
「知財管理」誌 VOL.60  NO.6
  (並行輸入と商標権侵害 -並行輸入の抗弁における「同一人性の要件」及び「品質管理性の要件」-)

  「知財産管理」誌 VOL.58 NO.5
  (「腸能力」審決取消請求事件(平成19年(行ケ)第10042号 審決取消請求事件)
     内容は
こちらからどうぞ

【関係事件】
 代理人になった事件です。負けたのでご紹介するのをためらっておりましたが、思い切って…。
 
平成18年(行ケ)第10367号審決取消請求事件
 なお、牛木理一先生のHPで紹介いただいているので(「特許ニュース」2007年6月29日号の記事です)、そちらも併せてご覧ください~(こちらのB-27の項です)。

【ZIP FM Z-TIME BIZ】
 ここのフォトギャラリーになぜかわたくしが。
  見付からないよ~?→2008/07/23のところ…

※注意!弁理士さんや知財部門のご担当など、クロートの方へ!
  このブログでは、わかりやすくするために、正確でない表現を使ったり、はしょったり、大雑把にしてたり、…等々してますが、目くじら立てずに見逃して下さい<(   )>
  また、判例・新着審決・最近の話題は、“ホットなうちに”スピード重視でご紹介しておりますので、読み間違い・勘間違い・理解間違いがあるかもしれません。疑問を感じられたらご一報いただけるとありがたく存じます<(   )>

コメント

  1. ご参照ありがとうございます
    だいぶ前に書いた記事に対して急にアクセスが増えたなと思ったら、こちらで引用して頂いたからのようですね。ありがとうございました。

  2. Unknown
    勝手に引用させていただいたにもかかわらず、ご丁寧にコメントいただきありがとうございました。

    「偽造品対策情報室分室」のサイトはとても参考になります。これからも宜しくお願いいたします。

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