意匠調査はイマジネーション力全開で

春になって活動量が増えたせいか体重が落ちてきまして重量級の所長を横目に見ながら毎日ジャイアントコーンで補填しているひろたです、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて。

あいぎ特許事務所は地域密着型の土着事務所でございまして、お客さまは地元の中小企業さんが多いです。

中小企業さんが多いことから、しばしば特・実・意セット調査のご依頼があります(というか、具体的に調査をご依頼されるわけでなく、ざっくり、「こういう商品、作っても大丈夫ですかねー」などと聞かれるだけなんですけどw)。

弊所はHYPAT-iという有料データベースを入れていますので特・実調査ではそれを使うことが多いのですが、こと意匠調査に関してはHYPAT-iはまだまだ発展途上でIPDLの助けがないと使い物になりません(厳しめ評価。かと言ってIPDLが使い易いというわけではないのですが)。
ここから先を書こうとするとHYPAT-iの悪口(?)みたいになってしまうので進みませんが、そういうわけで、効率性&検索範囲を考えると、現状、意匠調査は、有料DBとIPDLのハイブリッド検索でやっています。

んでもって、こないだもちょびっと触れましたが、意匠の類似は物品同一類似が前提となっているところ、Dタームが物品類似判断の手がかりの一つとなるものの、商標の類似群コードとは異なり類似を推定するためのツールではありません。また、特許のFタームみたいに当てはまるやつが複数付いとるわけでもありません。

んじゃどーやって検索範囲を探るかというと、たとえば物品類否に関する審査基準の記載を参考にしますと、これまたわかったようなわからんような書き方がしてあって、正直、役に立たんわいー。
物品の用途とか機能の捉え方で広くも狭くもいかようにもなり得そうだし、おまけに用途と機能がand条件で書いてあります。
しかも、意匠は特許のように明細書がないから、用途とか機能に関連しそうなワードで検索するという技も使いにくいことが多いです。

類似範囲をカバーできると思われる特定分野を絞り易い物品ならいいのですが、イマジネーション力全開で分野違いのところまで検索範囲を探らなければいけないことも。例えば、一輪差し(花瓶)なら徳利はどう?とか。そんな場合は、各事案ごとに具体的な形態を見ながら、検索範囲を探っていく(しかも広めに)ということになりますでしょうか。

とはいえ、一番肝心なのは、検索された意匠をどのように評価するかということですね。
いくら立派な意匠マップを作成したとしても、それをどのように読み解くかがキモです。ここが本領発揮どころ、汗をかきかき頑張るしかないです。

んでもって、こっから先は楽しいお仕事になるんですが、お客さんと一緒にあれやこれや言いながら、他社意匠権に気をつけながらデザインを練り練りしていく作業。商品開発に参加しとるみたいで楽しいです。


閑話休題。
プロのサーチャーさんが各国特許庁提供の意匠検索サイトの評価をしておられまして、参考にさしてもらってます。
[意匠]各国意匠検索サイト、使い勝手&感想まとめ

本日は以上です!次回も見ていただけるならぽちっと押してくださいな(。-_-。)/
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