とうとうやったね!な商標マター2つ

ここ数日、自分的に「とうとう!」と思う商標マターが立て続けにありました。
  
■「The slants」商標の拒絶、最高裁で違憲とされる!
ひろた的に、この事件は2年前から注目しとりました。
 
きっかけは、worldwideな知財ブロガーの集まりで、ビンゴでThe slantsのCDを当ててもらったことです。
(詳しくはこちちら→ http://blog.goo.ne.jp/aigipattm/e/86227cb9c1c683639e75bcb048e83811
 
その後、Twitterで、ことあるごとに「The slants」の商標事件のニュースをtweetしていたら、あるとき、メンバーのSimon Tam さんから直接tweet返信をいただいて、
「まーじーでー!」
こんな一般人に直tweetしてくれるなんて、めちゃんこ感激です。
とうことで、The slantsの商標事件、ひそかに応援しとったわけです。

ところで、このThe slants事件の概要をざっくりと説明しますと、「The slants」というのは米国のバンドの名前なんですが、その名前をメンバーが商標登録しようとしたところ、いわゆる公序良俗違反(商標法第2条(a))で拒絶されたので争っていた、というものです。
 
そもそも「slants」ってゆーのは、アジア系を揶揄した言葉で、「つり目」の意味です。で、「The slants」のメンバーはアジア系なので、「自ら名乗っとる分には差別的な意味はないだろ、なにがいかんのじゃー」などと主張しとったわけです。
(要するに、日本人のバンドが「Yellow Monkey」とか「Yellow Jap」とかの名前を付けて、それを登録しようとしたら拒絶された、的なイメージです。)
そして、このたび、最高裁は、「軽蔑的な表現であることを理由に商標出願を拒絶することは、憲法修正第1条が保証する言論の自由に反するので、違憲じゃ!」と判断した、とのことです。
https://www.nytimes.com/2017/06/19/arts/music/slants-name-supreme-court-ruling.html?partner=rss&emc=rss&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
 
感慨深いにー。特に、あの大統領になった今、色んな意味で一層感慨深いです。
 
■大量商標出願対策、ついにJPOアナウンス!
このニュースは、知財業界では一瞬にして電撃的に走ったと思いますが、これも「とうとう!」な件ですので、触れておきたいです。
要は、U氏やらBL社の大量商標出願に対する対策が、JPOからアナウンスされました。
去年、JPOが「気にすんな」アナウンスをしたときから、商標調査で大量出願がヒットしても、あまり気にしとらんかったのではありますが…(JPOが考慮してなんとかしてくれるだろ、的な感じで)。
このたび正式に対策がアナウンスされたので、はっきり気にせんでよくなりました。
https://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_shouhyou/shutsugan/kashi_kougan.htm
 
この大量商標出願は、外国代理人の間でもちょっと有名だったんですよね…。いやはや、これで、明確に「いや、気にせんでよし」と説明できることになりました。
 
貴社の業務分野・業界トレンド・企業規模・部署規模等の情報を考慮し、企業様ごと・部署さまごとにカスタマイズしたセミナーを提供しております。
知財カスタマイズセミナー

「あいぎ法律事務所」では、知財サポート・企業法務サポートを行っております!
あいぎ法律事務所HP

海外商標や商標に関する著作の紹介など商標実務で必要な情報は、あいぎ特許事務所の商標ページでもアップしております。
あいぎ特許事務所HP(商標)

中小事業者様向けに商標登録に関する事項を平易に解説した情報発信ページをご用意しております。是非お立ち寄り下さい~(^○^)/
中小・ベンチャー知財支援サイト(商標登録 名古屋)

コメント

タイトルとURLをコピーしました