ある商標Aとある商標Bが似ているか否かを判断するには、称呼(読み方)・外観(見た目)・観念(イメージ)のいずれか1つが似ていれば『似ている』とする、というのが基本的なセオリーです。
例えば、自分が出願したのが商標Aで、それが既登録商標Bと似ていると判断された場合、大抵は『似ていない!』と反論するわけですが、そのときに称呼(読み方)について『音調が違う』と主張することがあります。
『音調』とは、音の強弱・アクセントの位置に関する判断要素ですが、アクセントが違うというのは、こんな感じ。
(1)裁判
(2)裁判所
この2つでは、「サイバン」のアクセントが違いますよね。
さて、先日話題にした「B系ファッション」の支持者の中には「クラブにおけるダンスの愛好者」がいました(詳しくはこちら)。一方、あいぎ特許事務所のCADオペレータのAさんは、「テニスクラブの会員」です。
この2つの「クラブ」、音調が違いますね。
前者(ダンス)は「クラブぅ~」てな感じに「ク」は低めに発音され「ラ」と「ブ」が多少高めにフラットになりますが、後者(テニス)は「ク」にアクセントがありますね。間違えて前者(ダンス)の意味なのに後者の音調で発音すると、ワカモノに引かれたりします。
そこでハタと止まる名古屋人。あれ?「クラブぅ~」ってアンタ、ナゴヤンアクセントに似とるがね。
そう!ナゴヤンアクセントの特徴は、語頭にアクセントがなくて(低めに発音して)、その後が多少高めのフラットになります。
「名古屋」も、ホンモノの名古屋人が発音すると「ナ」にアクセントを置かなくて、「ナ」が低めで「ゴ」と「ヤ」が多少高めのフラットになります。
このイントネーション、身に染み付いてしまっていると、どんなに隠してもふとした瞬間に出てしまいます。
例えば、某N○Kのミ○ケアナウンサー。
普段は訓練された東京弁(標準語というの?)で喋っていますが、ふとした瞬間に発した一言で名古屋人だと確信しました。
その言葉は、「どうして」。
東京弁では「ど」にアクセントを置くんだと思います。だけどナゴヤンアクセントでは「ど」は低くめに発音し「うして」がフラットになります。
ミ○ケアナウンサー、つい出ちゃったんです、このイントネーションが…。
わたくしは聞き逃しませんでした。定食屋でさんま定食を食べていたわたくし、思わず口を側面視のかまぼこ形状にぽか~んと開けて、箸を止め、「こ、こやつ、さては名古屋人…」とつぶやいてしまいました。(というか、かまぼこの側面ってどっち?)
また、わたくしの友人の先輩(女性)。
その先輩が学生だった頃(バブル期)、スキー場で東京の学生にナンパされかけ、相手に「どこから来たの?」と聞かれて「どっから来たと思う?」と答えました。そのときの「どっから」のイントネーションは、「ど」が低めで「っから」が多少高めのフラット…。
声をかけた東京の学生は、「な、名古屋?…」と答えてそのまま立ち去ったそうです。…残念(?)。
あれ?商標の話だったはずですが…。話が逸れ過ぎました
本日はこの辺で。
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