気まぐれ商標判例膳

気まぐれ商標判例膳

ハマりましたか?すみません…

 昨日の侵害訴訟の事件の続きです。 原告は登録商標は「花粉/かふん」の専用使用権者で、専用使用権が設定された商品は「のど飴及びキャンディー」でした。 一方、被告が使用していた商標(ネーミング)は「花粉のど飴」で、使用商品は「のど飴(キャンデ...
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鼻がむずむずする商標

<平成14年(ワ)第10522号 商標専用使用権侵害差止等請求事件>(判決文はこちら) ここ2年ほど、年間を通じてくしゃみが出がちです。杉の花粉が飛び交う春だけでなく、夏も秋も冬も。想定外のTPOで不意にくしゃみ出たりすると、我ながらびっく...
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その商標、誰に知られているかが問題なのです

 さて、先週の『DB9』の続きです。 あ、アストン・マーチンの車種名です。「データベース9」じゃないです。 裁判所は『DB9』について、「極めて簡単で、かつ、ありふれた標章のみからなる商標だ」と判断したのでした。 でも、結論としては登録でき...
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ぼんやりしてると

 昨日の続きです。判決に付された意見について。 この事件の被告は、原告登録商標の指定商品中「自動車並びにびにその部品及び附属品、及びこれらに類似する商品」について取消審判を請求した請求人でした。 さて、この「及びこれらに類似する商品」につい...
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輸出で救われるか(改正でのワカレメ)

<平成19年(行ケ)第10158号 審決取消請求事件>(判決文はこちら) 長らく、“特許・実用新案・意匠の実施”、“商標の使用”の概念には「輸出」が含まれていませんでした。含まれるようになったのは今年からです。今回はこの「輸出」が争点となっ...
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ばななを使ってましたか?

 昨日の続きです。 「大阪プチバナナ」と「大阪ばな奈」は似ているか。 特許庁は『似ている!』という決定を出していました。 一方、裁判所は『似ていない!』という判決を出しました。 どうして結論が違うのでしょう? 裁判所の言い分をかいつまんでみ...
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ばななの事情

<平成19年(行ケ)第10205号 商標登録取消決定取消し請求事件>(判決文はこちら)  一旦登録された商標が、後から『実は他の登録商標と類似していた』と認められると、登録異議申立ての取消し対象になって登録が取消され得ます。  今回の事件で...
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無料配布の新聞・フリーペーパーは、一体…

<平成19年(行ケ)第10008号 審決取消請求事件>(判決文はこちら) ※当初の記事内容に加筆修正を加えています しばらくサボっていましたが、久々の判例紹介です。今回の事件、実務に結構影響があると思うのですが、最高裁まで行くでしょうか?*...
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商標の類否の事件をもう一つ

<平成19年(行ケ)第10039号 審決取消請求事件>(判決文はこちら) 昨日に引き続き商標の類否に関する事件をもう一つ。今回は称呼『ニワカ』が同じ商標同士は類似?についてです。  原告の本願商標は引用商標と類似するとして拒絶査定が出されま...
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どれを商標の類否判断の参考に?

<平成19年(行ケ)第10090号 審決取消請求事件>(判決文はこちら) 久し振りの判例紹介です。本事件は、称呼が『カイ』という商標の類否に関するものです。 商標の類否は、「称呼(読み方)」、「外観(見た目)」、「観念(イメージ)」のいずれ...
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