商標出願した方がお得なワケ

 今回は、お金の面から商標出願した方がお得な理由(特に、特許事務所を通して商標出願した方がお得な理由)を考えてみたいと思います。

 まず、商標出願しないまま商品名やマークを使っていると、どのようなリスクがあるでしょうか?
 
同じような商標の権利を他社が持っていることを知らずにその商品名やマークを使っていると、ある日突然「御社は弊社の権利を侵害しています」といった内容の警告書が送られてくるかもしれません。
 この場合、自分が使っている商品名やマークが一般にかなり知られている事情があれば救済の余地もありますが、そうでなければ権利侵害を回避するために商品名やマークを変更したり、相手にお金を払って権利を使わせてもらう契約を締結したりする必要があります。特に後者の場合、何十万、ケースによっては何百万の支払いを要求されることがあり得ます。いずれにしろお金が必要となることに変わりはありません。

 だったら、より少ないお金で、しかも権利を得られる商標出願を初めからしておいた方が、ずっとお得です。

 さて、それなら、紙切れ一枚ぺラりと特許庁に提出して少しお金を払って自分で出願すれば費用も少なくてすむのに、なぜ特許事務所に頼む必要があるのでしょうか?
 商標出願は一見簡単な手続なように思えますが、実は
見えないところで色々な判断が必要なのです。
 例えば、指定商品・指定役務が意図したものとずれないようにする判断や、識別力に関しての考察や、既登録商標との類似判断や、出願商標と実際の使用商標とどの程度の違いなら許されるのかの判断等、専門的な知識に基づいた判断が必要なのです。そして、このような判断がまさに特許事務所の“売り”で、このために事務所の手数料をいただいているのです。
 また、どういった経緯でその商標出願がなされたかということを知っているので、権利後の問題発生や交渉ごと等にもスムーズに相談に応じることができます。つまり、アフターケア
がしてもらいやすいといえます。

 とはいっても、運が良ければ自分で商標出願して一発登録できちゃうことがあるのも事実です。
 でも、どうして一発登録になったかという理由がわかっていないと、いざ権利を使おうというときに、思ったように使えないことがあります。“この権利ならこういった場合に使えるけど、こういった場合は使えませんよ”といった
アドバイス
も、特許事務所であれば得ることができます。

 初期費用をケチったばかりにかえってお金がかかることになったとか、上手い具合に権利活用できないとか、そういった不都合を避けたいのであれば、特許事務所を通して出願されることをお勧めします特に、お近くの商標専任弁理士がいる事務所がお勧めです。東海地方ならあいぎ特許事務所とか…。っていうのは宣伝です)
  
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