取引の実情による略称

 「ベツフレ」ってご存知ですか?「別冊フレンド」の略称です。なんだか懐かしい感じがしますが、今でも健在なんでしょうか。
 
 実は、「別冊フレンド」が商標出願されたとき、「フレンド英和辞典」という登録商標と類似するとして特許庁で拒絶されたのですが(「フレンド」が共通しているから)、これを不服として出願人が起こした裁判では、
 取引の実情からして、「別冊フレンド」は「別冊フレンド」と一連不可分に称呼されるのが常だろう。略称される場合も「ベツフレ」だし。「フレンド」だけで対比して類似とするのはいかがなものか。』
 とされ、最終的に非類似と判断されました。
 裁判では、商標の類否を判断するのに
取引の実情が勘案されて、略称「ベツフレ」が認定されたのでした。

 さて、昨日、事務所であるお店のことについて雑談していました。そして、そのお店の場所を説明する際に、最年少のKさん(ダンサー兼CADオペレーター、20代女性)が、
 「あ~、セブンの近くですよね~」
と言いました。
 これを聞き逃さなかったKさん(30代女性)、すかさず反応して「セブンって…?」と聞き返しました。

 「セブン」。何かの略称?そうなんです。(あ、名鉄セブンじゃないですよ!わたくしはそう思いましたが)
 同じカテゴリーっぽいもので「サーケー」と略されるものもあるそうです。
 これら略称は、ワカモノしか使わないらしいので(そうなの?)、Kさんもわたくしも初耳でした。

 さてさて、「セブン」「サーケー」とは何の略称でしょう?
 続きはまた明日。

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コメント

  1. Unknown
    バックトゥザフューチャーの3で、マーティーがシックスシューター(回転式45口径)を撃ちます。どこで練習したかを問われて、「セブンイレブン」と答えましたね。字幕は「ゲーセンだよ」。
    答えはこれですか?
    ウチの母は、サークルケーを「まるケー」と称します。日本的でしょ?

    プレゼンテーションをプレゼンと言ったり、エクステンションをエクステと言ってみたり、やたらにモチベーションを使ったりと、何かおかしい昨今と、思う私は古いか?
    時には問題もある。クレージーはよいが、これを日本語表記して言うのは御法度とか。難しい。
    「発表」「伸ばす」「やる気」でいいだろうにねぇ。
    貴事務所のトランスレーターのご意見やいかに。

  2. Unknown
    「セブン」は「セブンイレブン」、そのとおりです。「サークルケー」を「マルケー」という方、確かにいらっしゃいますね。

    やたらに英語の略称を使用するとハナにつく感じでしょうが、知らぬ間に使っていたりします…

    逆に、日常ではあまり使わないような言葉を知らぬ間にフツーに使ってたりして、ちょっと引かれたりもします。「洗剤入れて攪拌するんやて~」とか「海で○○しても希釈されるから大丈夫」とか。

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