2024年を振り返って

 

2024年も押し迫ってまいりました。

今年の商標・意匠業界を振り返ってみると、意匠では、新規性喪失の例外の申請手続きの緩和、商標では、コンセント制度の導入などの大きな変化がありましたね。

このうち、意匠の新規性喪失の例外申請手続きの緩和は、本当にありがたい改正でした。

最先の日の公開行為の一つだけについて証明書を提出すればよくなったことで、証明書作成の負担が格段に減りました。

改正以前の、最先の公開から出願日の間の全ての公開行為について証明書を作成する作業はとても大変で、かつ、時間と手間がかかるのに、それについて高額な手数料をお客さんに請求するのは憚られるものでした。さらに、公開行為が多数だった場合に、記憶違いなどで証明事項に漏れがあれば、拒絶理由を喰らうリスクもあるような危うい制度でした。

平成 29 年(2017 年)3 月の審査基準改訂以前も、最先の公開事実のみ証明すればよかったので、証明方法などの違いはあれど、元に戻ったという感じではありますが、元に戻ってくれて本当によかった!全ての公開行為を証明しなければならなかった期間は、7年間だったんですね。もっと長いと思ってたけど。。。(一応確認したつもりですが、間違いでしたらご指摘ください)。

 

翻って商標の方のコンセント制度は、あいぎでは、利用はなかったです(使いたい、使えるんじゃないか、という場面はあったんだけれども。。。)。全国の利用状況が気になるところです。来年あたり、徐々に利用の実態も明らかになっていくでしょうか。

 

個人的には、このブログの執筆を担当することになったことは今年の大きな変化です。
ブログをやっていらっしゃる方は皆さんそうだと思いますが、何かにつけて、「これ、ブログのネタになるんじゃないか?」と物や出来事を見る目が変わってきました。

 

今年も1年、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします!

 

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