USPTO館内ツアーのレポート

皆さま、わたくし now back in Japan、昨日月曜のバタバタで一気に現実に引き戻されました、あぁ。

さて、先週お伝えしたように、今回の出張中にUSPTOの館内ツアーに参加しましたので、そのレポートを少々。

このツアーはある米国のIP firm(patent attorneyの何人が元審査官)が企画したもので、メールでお誘いいただいたので、「絶対行きたい!!」と速攻で返事いたしました。
わたくし、USに行くのは人生で2回目、もちろんWashingtonD.C.は初めてで、これを逃すと生きてるうちにUSPTOを訪れる機会がないかもしれません。またとないチャンスですので「マジ行きたいっす!!」と返事しました。
しかし、USPTOでミーハー的に興奮するなんて、知財業界の人間でないとアホに見えますかね(汗)。

USPTOは、Washington D.C.中心部からツアーバスに揺られて約30分。バスの中で元審査官だったpatent attorneyのおにーさんが、Washington D.C.の歴史や、審査官の行動?について色々面白い話をしてくれました。

その中から印象深かった話を。

USPTOの商標の審査官は90%以上の方がhotellingしとることは知っていたのですが(詳しくはこちらの記事)、特許の審査官も今はhotellingしとる方が多いそうで、この制度が始まった途端に実家に帰郷したりHawaiiに引っ越したりする方(ほぇ)が続出したそうです。
「審査官に電話すると、背後で子供が走り回っている声が聞こえたりするでしょ」
とか仰ってましたが、そそそそうなん?(笑)
flie wapperにミルクのシミとか付けられたらやだなーと思ったりして。

さて、ペンタゴンの横を通り、古い街並みを抜け(Old Townとかいう地名だったかな?)、Alexandriaという街に着くと、「あれ?これUSPTO?」的に拍子抜けするお役所ぽくない建物が見えてきて、それがUSPTOです。

USPTOの建物の周辺では、審査官がカジュアルな服装でコーヒー片手にぶらぶら散歩しとる姿が見られましたが、さっきのpatent attorneyのおにーさんが
「まあ、審査官はみんなだいたいあんな感じで、リラックスしとるね。審査が遅れる理由がわかるでしょ(笑)」
とか仰ってましたが、いや、それがマジだったら、びみょーではあります(汗)。

さて、いよいよUSPTOの中へ。
うわお、エントランスホールです。

うわお、壁にUSPTOマークが。

右手の建物(審査棟?)に入ると、1階に何でも掲示板的なボードが。「フットボール大会開催!」とか「アウトドアイベント参加者募集中!」等のお知らせが貼ってあります(おそらく by 審査官)。

審査官の研修を担当しとるという方(太っちょのおっちゃん)が、研修室で色んな話をしてくれました。
新人研修の話が多かったですが、最高裁判決が出たりすると研修が行われるという点が「ほお」と思いました(JPOもそうなの?)。

(ツアーを企画してくれたIP firmのpatent attorneyが台湾系米国人の方だったので、参加者も台湾系の方が多かった気がする。)

審査官の各部屋の入口ドアの横に、great inventorたちをあしらった飾りが(これはElijah McCoy)。

館内ツアーの途中で、審査官のスーパーバイザーの方も合流されて、参加者から出た質問に色々と答えてくれました。
覚えている質疑応答をピックアップすると…
「2006年から審査官を大幅に増やしたというけど、どうしてですか?」→「ぶっちゃけ、議会の意向です。」
「HeadquaterをAlexandriaに移したのはどうしでですか?」→「ぶっちゃけ、議会の意向です。」
「サテライトが3つほどあると思うけど、どうしてですか?」→「地方審査官の働きやすさと、技術分野関連地域を考慮してのことです」
などなど。

こちらはpublic searching libraryです。壁にトーマス・エジソンの名前があるのがわかりますでしょうか?

このライブラリーでは、パテント第一号やら、手書きの商標登録原簿やら、アーカイブ的資料を色々見せていただきました。

最後に、museumを訪れました。
museumには、USPTOの歴史(?それっぽい話してたので。全部見てないので推測です)を紹介するビデオの仕掛けがあって、Kapposおじさんがジェファーソン(?たぶん?間違ってたらすんません(汗))やらエジソンやら…と共演していました(左から2番目がKapposおじさん)。

museumには売店も併設されていて、興奮気味にお土産を買ってしまった。

約1時間半の館内ツアーは、あっと言う間に終了。年甲斐もなく思いっきしお上りさんしてしまった。

本日の報告は以上です!次回も見ていただけるならぷちっと押してくださいな(。-_-。)/
 ↓↓↓
 

 あいぎ特許事務所のfacebookです!海外の知財情報などを発信しています。
 よかったら「いいね」ボタンを押してあげてくださいねー。
 

ちっちゃいことでも。
 
全社協 被災地支援・災害ボランティア情報

**********************************
※左上の画像データは名古屋市さんのご好意により提供していただきました。
この記事を読んでひろた興味を持たれた方は…

【執筆記事】
   知財管理」誌を手に取れる方、読んでね
  「知財管理」誌 VOL.62 NO.3
  (外部向け企業活動の名称に関する検討・考察(商標法第4条第1項第7号を中心として -「出版大学」審決取消請求訴訟事件-)
 
  「知財管理」誌 
VOL.60  NO.6
  (並行輸入と商標権侵害 -並行輸入の抗弁における「同一人性の要件」及び「品質管理性の要件」-)

  「知財産管理」誌 VOL.58 NO.5
  (「腸能力」審決取消請求事件(平成19年(行ケ)第10042号 審決取消請求事件)
 
  
「パテント」誌 2011.2 Vol.64
(部分意匠に関する判例研究 -類否判断を中心に- 包装用容器事件)
  字数制限が厳しかったので尻切れトンボ気味ですが…

【関係事件】
 代理人になった事件です。負けたのでご紹介するのをためらっておりましたが、思い切って…。
 
平成18年(行ケ)第10367号審決取消請求事件
 なお、牛木理一先生のHPで紹介いただいているので(「特許ニュース」2007年6月29日号の記事です)、そちらも併せてご覧ください~(こちらのB-27の項です)。

【紹介記事】
  知らないうちに、紹介記事を書いてくださっていました(かなり前の講座ですが、たまたま発見しました)。
  
2010年9月 岐阜県立城北高等学校での講座

【ZIP FM Z-TIME BIZ】
 2008/07/23 商標の話題で出演

※注意!弁理士さんや知財部門のご担当など、クロートの方へ!
  このブログでは、わかりやすくするために、正確でない表現を使ったり、はしょったり、大雑把にしてたり、…等々してますが、目くじら立てずに見逃して下さい
   また、判例・新着審決・最近の話題は、“ホットなうちに”スピード重視でご紹介しておりますので、読み間違い・勘間違い・理解間違い・論点見逃しがある かもしれません。さらに、原文が外国語のものも、読み間違い・勘間違い・理解間違い・論点見逃しがあるかもしれません。 疑問を感じられたらご一報いただ けるとありがたく存じます

コメント

  1. ザ ソクラチック レビュー
    アルティメット ロイヤー
    知的財産権の法律家はそれについて議論し、一般の法律については議論しない。弁理士は特許法について議論し、刑法について議論しない。
    クライアントの業種に合った完全オーダーメイド。テキストの使用なし。

    アルティメット ディベーター
    国際的ビジネスでの思考法を理解する。精神的な強靭さと情熱を鍛える。
    クライアントの業種に合った完全オーダーメイド。テキストの使用なし。

    イングリッシュスピーカーは日本人とは全く異なる考え方をする。専門やプロフェッショナルな環境において、あなたの物事の見方や感じ方を伝えたいとき、どうすれば伝わるか。

    彼らに届くコミュニケーションスキルを構築していく。

    アンセル・シンプソン

    ザ・ソクラチック・レビュー
    http://www.socraticreview.com/consultation-and-services/

タイトルとURLをコピーしました