以前、このブログでもコメントをいただいた「アイホン」と「iPhone」の話題です(コメントをいただいた記事はこちら)。
アイホン社が、自社の登録商標「アイホン」「AIPHONE」(海外でも「AIPHONE」で登録)と「iPhone」との混乱を防ぐため、Apple社と協議をしているというニュースが報道されました。
アイホン社は名古屋に本社を置いていますが、地元では「アイホ~ンのインターホ~ン♪」というメロディーの宣伝でお馴染みです。
…といっても、最近は聞いた覚えがないので、これにピンとくる方はワカモノの域を脱していらっしゃいますか?
コメントで教えていただいたように、「iPhone」は日本の特許庁にも出願されており、“商標としての識別力なし”(3条1項各号)という拒絶理由と、“登録商標と同一又は類似する”(4条1項11号)という拒絶理由が出されたようです。
拒絶理由の内容を詳しく見る手続(閲覧請求)をしていないのでわかりませんが、“登録商標と同一又は類似する”の拒絶理由で引用されたのは「アイホン」「AIPHONE」でしょうか(指定商品は「電気通信機械器具」系で、思いっきり「携帯電話」とかぶっていますし)。
これに対して、Apple社側は、補正書&意見書を出しており、現在は査定待ち(特許庁審査官の結論待ち)、というところのようです。
ところで、アイホン社vs.Apple社のニュース、地元民としては感慨深いものがあります。自宅に程近い会社がApple相手に協議とは…。“地元”というだけで無条件に応援したくなるのは、田舎者の証拠ですか?
でもApple信奉者って割といるもんですよね。先日、米国人とPCの話をしていたら「MacはWindowsみたいにバグが少ないし、たいだいfashionableな人が持つものだ。だからボクはMacしか買わない!」と強硬に主張されました。(…って、Windowsを使っている私はダサいってことか?)
かのごとく、Macユーザーは随分思い入れが強いようですが、確かにオシャレなところは否定できません。思わず「次のPCはMacにするかな?」と流されそうになりましたが、カオス化がかなり進んだ我が家にMacを置いてもそこだけ浮きまくることは目に見えているので思い留まりました。
…さて、Apple社の商標出願「iPhone」はどんな査定を受けるでしょうか?
本日はこの辺で。
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コメント
Unknown
台湾での調査作業は楽しかったようですね。私も参加したいです。
マックのPCは良いのでしょうが(私は殆ど不知)、役所を相手にすると、ウインドウズが指定されているので従わざるを得ないでしょうね。業界によって機器も異なりますね。
以前、どこかの小冊子で、作家のS野A子氏の自宅インターホンがアイホンであり、故障した際に名古屋から係が駆けつけた云々の記事を読みました。
ご本人には、メーカーを気に留めることなど無かったのでしょうが、対応は良かったとのことです。
「iphpne」について、普通に考えれば拒絶の査定でしょうね。万一、登録されたら混乱は必至でしょう?
両者協議の上、使用の許諾が、業界の為にはスムーズかと思います。マックが出願を取り下げてアイホンと契約するのが両者には良いと思います、個人的には。
ただ、年間の使用料に興味が沸きますし、当然、機器の価格に転嫁されるでしょうし、需要者は気になるね。
21日の「クローズアップ現代」の話題と比べると、まるで次元の違うテーマであって、今後が益々楽しみです。
Unknown
アイホンのサービスは良いのですか。東海地方のガス器具会社が残念な話題を提供していましたので、地元民としてはちょっと嬉しいです。
「iPhone」の閲覧請求の件数からも、この出願が注目されていることが伺えます。補正書&意見書はどういった内容だったのでしょうか。
iPhoneが日本で発売される前に先行的に話題を振りまく形になってしまいました。
ちなみに医療業界はMacワールドのようですね。オシャレ云々は関係なさそうです。