トマト問題

 いつも起きる時間(5時ごろ)にすごい風と雨でびっくりしました。小康状態になったので職場に出てきました。
 しかし、“河向こう”にお住まいの所員の皆様は誰も出てきません。
 
 さて、本日はまずお詫びを
 ずっとバトルをしていた「野菜vs.果物」対決ですが、「類似商品・役務審査基準」では「果」でなく「果」でございました。「果」には、「果」以外のものも含まれます。それで、木の実系のクリも「果」。そうです、そうでした…。
 とんでもない間違いをしておりました、汗かきまくりです。
 すみませんでした
m(__)m(そして、酔法師さん、ありがとうございました!)

 そもそも前提条件が間違っていましたので、「クリ問題」も「サツマイモ問題」も、バトルになり得なかったのでございます…
 
 つまり、私の最初の説
 「果物とは、ナマのままでケーキの上に乗る権利があるもの」
 で全て説明がつくのでございました。

 と、思いきや!

 Mさんから新たな情報が。
 (Mさん、情報ありがとうございました!ご連絡遅くなって勝手に使わせていただいております…)
  
 Mさんの記憶によると、ラジオ番組で、こんなハナシがあったそうです。

 とある外国で、随分昔、こんな論争の裁判がありました。
 「トマトは野菜か果物か?」
 
 その国では、なんと、トマトは「果物」に分類されていたそうです(!)
 そして、「果物」の方が「野菜」より関税が高かったので、トマトの輸入業者が裁判を起こしたとのこと。

 で、裁判所の判決は、こんな感じだったと…
  ・トマトはナマでも食べられるけど、料理に使うことが多い、
  ・なんといっても、トマトはデザートとして食べられることはない、
 だから、果物でなく野菜である。

 おお、“デザートとして食べられる”か否かが結構重要ですか?
 
 しかし、トマトを「果物」に分類していた根拠はなんだったんだろう?日本のハナシでないですが、おもしろいですね。
 
 所長とアホなバトルをしていたときに、「フルーツトマト」にちらりと触れたりしていましたが、これはむしろ「野菜だけど果物っぽい」という逆バージョンですし。
 (ちなみに第31類「野菜」を指定商品とした「フルーツトマト」の出願は3条1項3号&4条1項16号で拒絶審決が出てました(審判1997-17360)) 
 
 野菜か果物かの議論は奥が深いのでありました…
 
 Mさんの情報でお口直しできましたでしょうか。

 今日は汗かきまくりでしたので、この辺で退散いたします。
 これに懲りずにまた見ていただける方、ぷちっと押していただけると嬉しいです。
 ↓↓↓
 

昔、お城&城下町を守るために、名古屋中心部をぐるりと囲む川の堤防の内側(城下町側)の壁を高く、外側(郊外側)の壁を低くしたことから、“河向こう”なる言葉が生まれました(??多分)。


第2回「だが屋」は10月15日(木)開催です!

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コメント

  1. Unknown
    もう一つ聞きたいんですけど~

    「アロエ」
    って、野菜ですか?果実ですか?

    自分的には、薬ですけど(笑)

  2. Unknown
    まだ食い下がってきますか!

    じゃあ「アロエ問題」取り上げます

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