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日々の業務に追われてアップアップしてたら、知らん間に帰国してから10日も経ってるじゃないですかー。なんだ、このスピード感は。いかん、いかん（汗）。忘れんうちにAPAAの小ネタを挙げとかんと。
というわけで、今日は、APAAでスペインの草食系男子Mくんとミーティングしてたときに割と熱心に質問されたことを取り上げます。
（なお、Mくんは、ひょろりと細長くてしゃべり方も優しいので草食系ぽいのだ。久し振りに会って一瞬認識できんかったので、「誰かと思ったがねー。わからんかったに」と言ったら、「うん、マニラは暑いかと思って髪を切ったからねー。」と恥ずかしそうに言ってたところも、草食系な印象を与えておりました。でも最近クライミングを始めたそうなので、そーゆーの「ロールキャベツ男子」とか言うんでしたっけ？世界が固唾をのんで財政状況を見守っているスペインですが、世界に名だたるクライミングエリアにこと欠かないスペインのお国柄的に「ロールキャベツ男子」が多いと思われます。）
さて、日本では閑古鳥状態の実用新案制度ですが、海外では、法制度とか業界編成とか経済事情とか…の違いから、実用新案制度が活用されとる国って割かし多いですよね。
アジアの国から依頼されるケースに実用新案が多いなぁという感触を持っていたのですが、スペインも結構そうらしい？恥ずかしながら知りませんでした。
Mくんが言うには、「実用新案の方が簡単だしお金がかからないから、中小さんは結構活用しとるよー。」とのこと。ほう、そうなんだ。
「日本に実用新案出願するとしたらどんなところに注意したらいい？」と聞かれたので、
「実体審査がないからね、警告とか権利行使する前に肯定的な評価書取っとかんと、逆に損害賠償請求されちゃう可能性あるで、そこ気を付けとかんといかんに。訂正できる範囲も狭いでねー。
マジで権利行使する前提で権利取得したくなったら、特許出願に変更するつー手もあるけどね。ただし出願から３年以内ね」
と教えてあげたら、評価書取っとくという実務に興味を持った様子でした。
（「スペインではcourtに行った後に評価をするんだ」とか言ってたけど、それは特104条の3的なハナシなのかしらん？ご存知の方、教えてくらさい。わたしゃ意匠商標担当ってことになってますので（笑）、よろしくー）
せっかくなので、スペインの特許制度をちら見して調べたら、特許でも「実体審査ありコース」と「実体審査なしコース」の二本立てなんですね。また、サーチレポート制度があるんですね。恥ずかしながら知りませんでした。
（参考にしたのはJPO委託事業「外国産業財産権侵害対策等支援事業」サイトでアップされてるミニガイドです→ http://www.iprsupport-jpo.go.jp/miniguide/pdf2/SPAIN.html ）
注：Mくんとの実際の会話は名古屋語ではなく英語でなされていました。
本日は以上です！次回も見ていただけるならぷちっと押してくださいな(。-_-。)/
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※左上の画像データは名古屋市さんのご好意により提供していただきました。
この記事を読んでひろた興味を持たれた方は…
【紹介記事】
知らないうちに、紹介記事を書いてくださっていました（1年近く前の講座ですが、たまたま発見しました）。
2010年9月 岐阜県立城北高等学校での講座
【執筆記事】
「知財管理」誌 ＶＯＬ．６０ ＮＯ．６
（並行輸入と商標権侵害 -並行輸入の抗弁における「同一人性の要件」及び「品質管理性の要件」-）
「知財産管理」誌 ＶＯＬ．５８ ＮＯ．５
（「腸能力」審決取消請求事件（平成１９年（行ケ）第１００４２号 審決取消請求事件）
「パテント」誌 2011.2 Ｖｏｌ．６４
（部分意匠に関する判例研究 -類否判断を中心に- 包装用容器事件）
字数制限が厳しかったので尻切れトンボ気味ですが…
【関係事件】
代理人になった事件です。負けたのでご紹介するのをためらっておりましたが、思い切って…。
平成１８年(行ケ)第１０３６７号審決取消請求事件
なお、牛木理一先生のＨＰで紹介いただいているので（「特許ニュース」２００７年６月２９日号の記事です）、そちらも併せてご覧ください～（こちらのＢ－２７の項です）。
【ＺＩＰ ＦＭ Ｚ－ＴＩＭＥ ＢＩＺ】
2008/07/23 商標の話題で出演
※注意！弁理士さんや知財部門のご担当など、クロートの方へ！
このブログでは、わかりやすくするために、正確でない表現を使ったり、はしょったり、大雑把にしてたり、…等々してますが、目くじら立てずに見逃して下さい<（ ）>
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