＜平成１８年（ワ）第１１１４３７号 不正競争行為差止等請求事件＞（判決文はこちら）
ヒュンメル（ｈｕｍｍｅｌ）の図柄模様といえば、どんなものが思い浮かびますか？
わたくしはサッカーに疎いので、ヒュンメルというブランドはよく知らなかったのですが、スポーツ用品店にわりかし行くので、ジャージ等に使われている「<<<<<<<…」（イメージ、わかりますか？）という図柄模様は知っていました。
今回は、このヒュンメルの図柄模様に関する事件です。
原告は、ヒュンメル社の製品を日本で独占的に輸入販売する会社です。問題となったのは、被告が輸入販売していたスニーカー・カジュアルシューズ（短靴）に、「<<」が付されていたことです。
原告は、被告の行為が不正競争防止法２条１項１号の「不正競争」に該当するとして、差し止め・損害賠償等を求める裁判を提起しました。
不競法２条１項１号は、
『他人の商品又は営業を表示する表示（商品等表示）として周知なものと同一・類似の表示を使用したり、その表示を使用した商品を販売・輸入等したりすることで、他人の商品又は影響と混同を生じさせる行為』
を不正競争としています。
色々争点があったのですが、決め手となったのは、スニーカー・カジュアルシューズ（短靴）に使われている「<<」の図柄模様がヒュンメル社の周知な商品等表示であるか否かという争点です。
さて、この「<<」、ヒュンメルの「<<」として周知と認められたでしょうか？
答えは、次回。
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