シュガーレイ(SugarRay)というアメリカのバンドをご存知ですか?
わたくしもそんなに詳しいわけではありませんが、曲を聞けば“ああ、あれか”とわかると思います。
昨日、あるラジオ番組で話されていたこのバンドのエピソードが本日の話題です。
この「SugarRay」というバンド名、「SugarRayLenard」というボクサーの名前に因んだものだそうです(詳しくはこちらのWikipedia)。
「SugarRay」というバンド名が付く前は、「Shrinky Dinx」と名乗っていたそうです。Wikipediaによると、デビュー前のことみたいですが。
ところが、この「Shrinky Dinx」は、Milton Bradley Companyというメーカーのおもちゃの名前で、Milton Bradley Companyから訴えられそうになったので現在「SugarRay」の名前に変えたらしいです。
(それでも「SugarRayLenard」氏は怒らなかったのか、という疑問は残りますが、それはそれとして…)
さて、ここからバーチャルな話に変わります。これが日本での出来事だとして、Milton Bradley Companyは何を根拠に訴えることができたのでしょう?
というのが本日の話題のメインです。
まず、Milton Bradley Companyが「Shrinky Dinx」の商標権を持っていたとしましょう。おそらく指定商品は「おもちゃ」でしょう。それで、商標権侵害としてバンドを訴えることができるのでしょうか?
バンドが「Shrinky Dinx」という名前を使っておもちゃを売ってたりしたら商標権侵害となるかもしれませんが、デビュー前のバンドにそんな余裕があったのか?かなり怪しいです。
まあ、常識で考えれば、そんな余裕はなかったと思うので、商標権侵害は問えなさそうです。
では、次に考え付くのは、不正競争防止法に基づく訴えでしょうか。「Shrinky Dinx」というおもちゃの名前が消費者の間でよく知られていたら、その名前をバンドが使用することは不正競争に該当するのでしょうか。
…については、また次回にて。
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