ティラミスヒーローから考えるトレンディシティのシフト?

 
商標「TIRAMISU HERO」の件は、本家の商標を勝手に登録したとして、かなり話題となりました。
この商標問題については色んな方が言及されているので、わたしは、ちょっと別の角度から見てみたいと思います。
本家の「Hero Holdings Pte Ltd.」はシンガポール企業でしたね。
どうやら、2014年には、
「シンガポールの有名店」
という触れ込みで、日本で売り出していた模様。
『3か月待ちの「極上ティラミス」が新宿で買える! シンガポールの有名店「ティラミスヒーロー」』
https://entabe.jp/news/article/4574
 
へー。
「○○の有名店」
というキャッチコピーで売れる商品って、一昔前なら、
「ニューヨークの有名店」
「パリの有名店」
など、欧米の都市でなかったっけ?
 
 
いまや、Aseanの都市も、そういうポジションになりつつあるのか…
シンガポールの中心部のcosmopolitanっぷりは、半端ないっすからね。
 
 
しかも、こういうの↓見ると、ニューヨークやパリのようなイメージがシンガポール等のアジアの都市に定着するのも、そう遠い将来ではないような気がするわ…
『日本の給与は低空飛行。アジアに抜かれるサラリーマンの報酬水準』
https://limo.media/articles/-/9590
弊所でも、ここ数年、シンガポールに限らず、Aseanの国の代理人から
『現地で話題となっているブランドを、勝手に日本人が出願/登録したので、どうにか潰せないか』
という相談を受けるようになりました。
いや、もっと以前からこういったケースがあったのかもしれませんが、弊所のような弱小事務所でもそのようなケースが多くなってきたのは、かなり数が多くなってきた傾向があるのではないでしょうか。
弊所で相談を受けるケースに限って言えば、都市部のホワイトカラーをターゲットとした、お洒落なブランドが狙われているようです。
「日本に持っていけば受ける」と思われているのでしょうね。
なんとも複雑な気分です。
 

コメント

  1. […] ここんところ騒がしい、日本企業による抜け駆け出願も、体感として増えている様子。 そんなことも考えると、商標の「情報提供制度」も、採用率(成功率)を公表していただけるとあ […]

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