キモキャラ「オカザえもん」に見るビジネス成功例(?)

※弊所公式twitterでこの記事を紹介したところ、オカザえもんご本人(公式アカウント)からリプをいただき感激です!また、オカザえもんファンの皆様からも反応をいただき、オカザえもんの人気を実感したところでございます。
※この記事を書いた翌日、「オカザえもんの経済効果は42億円?」とのニュースが!あまりにタイミングがよくてびっくりです!

今日は出張で岡崎市に行ってまいりました。

昔は、岡崎と言えば、名古屋のヒトに、「あのヒトんたらーは、味噌さえ塗っときゃ、何でも美味いって言うんだわ」と揶揄されたものです(こういうのを全国規模では「目くそ鼻くそを笑う」と言います)。

ところが、今では岡崎と言えば、「オカザえもん」!!
彼の昨今のブレークぶりはすさまじく、全国区では「ドアラ」と人気を二分するほどに(?)。そんな「オカザえもん」の引力に負けて、クッキーを購入してしまいました。

  

ところで、なんでこんなキモキャラ(失礼)がブレークしたかというと、その理由の一つに、地元岡崎の企業や店舗の商品に関して原則的にキャラクター使用料を取らない方針を取ったことがあったようです。

「オカザえもんはなぜこんなにブレイクしたのか」 http://bylines.news.yahoo.co.jp/otaketoshiyuki/20140307-00033298/

上の記事にもありますように、ライセンスフリーで商品化促進を図ることは「くまもん」等でもみられる手法で、キャラ人気促進としてのキーポイントといえそうです。
ただし、「オカザえもん」の場合、“地元岡崎の”企業や店舗の商品に限って利用料不要にしたことが、結構キモではないでしょうか。

(なお、「くまもん」は、商標もたくさんの区分で何件か登録してますが、商標権もライセンスフリーってことぽいですか?(こちらの記事が本当だとすると) 対する「オカザえもん」は、デザイナーさんが「美術品の展示」という役務を指定して1件登録されているだけですので(市の公式キャラでないだけに)、商品化については商標権は関係なさそうです。)

また、「くまもん」ですと、維持費(?PR用のグッズやら職員の人件費やら諸々…)に結構な費用がかかっているようですが、対する「オカザえもん」はそんなにかかってなさそう(失礼)。

翻ってみると、お金をかけなくても、地元民と相思相愛になって地元でサポートされまくれば、全国区で有名になるくらいのキャラになれるということですね。今は亡き岐阜の段ボール娘「やなな」もそうでした。

こういった地域のキャラのみならず、地域ブランドでもそうですが、全国区で売り込もうと思ったら、まずは地元民と相思相愛になることが重要なポイントですね。


で、最後にこのブログらしく商標のことに触れると、地域のキャラとかブランドを公的機関(or半公的機関)主導で展開してく場合、まずは商標登録を考えることが多いと思います。それ自体は間違いではないと思うのですが… 

問題は、商標登録が“目的”になってしまいがちなこと。登録できたら一安心的な空気が漂ってしまうと、宝の持ち腐れになる可能性が高いです。
商標登録はあくまでプロテクトの“手段”です。キャラやブランドを、地元を越えて羽ばたかせるためには、やはり地元民との相思相愛がかかせないですよね。そのために知恵を絞って工夫するのが、キャラやブランドを育てる核心になると思います。

ちなみに、名古屋の公式キャラ「はちまるくん」は、このブログの左肩に立っている坊やです。「オカザえもん」よりダントツに可愛いのに(オカザえもんに失礼)、全国的な知名度は負けとると思う… 商標登録もしっかりしとるのにね。
そこはかとなく行政主導な臭いがしちゃうからでしょうか… もっとベタベタに「ドアラ」と絡むなどして、名古屋民の日常にがっつり食い込むようになれば、自ずと知名度が上がる気がします。

次回も見ていただけるならぽちっと押してくださいな(。-_-。)/
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