作品のお名前

　『The Remains of the Day（日の名残り）』、
　『The Color Purple（カラー・パープル）』、
　『For Whom the Bell Tolls（他がために鐘は鳴る）』、
　『美しい国へ（うちゅくちぃくにへ）』。

　…そう、本の題名ですね。最後のだけ読んだことがありません。

　次はどうでしょう。
　『Bohemian Rhapsody（ボヘミアン・ラプソディ）』、
　『Smoke On The Water（スモーク・オン・ザ・ウォーター）』、
　『Satisfaction（サティスファクション）』、
　『Dancing Queen（ダンシング・クィーン）』。

　…懐メロの曲名です。最後のはドラァグ・クイーン御用達のアバですね。

  さて、次は？
　『VTEC』、
　『燃えろ！ドラゴンズ』、
　『メタフォース』、
　『リキッド・フィンガー』。

　…さすがにマイナーすぎてわかりませんでしたか。
　これらはクライミングルートの名前です。最初の２つだけ登りました（とういか、後の２つは到底登れません）。

　ところで、上記の「文学」「音楽」「クライミングルート」のような“作品”の名称が、たまたま他人の登録商標と類似していたら、商標権侵害となるのでしょうか？
　例えば、「文学」なら指定商品「書籍」の商標権侵害となったり、「音楽」なら指定商品「ＣＤ」の商標権侵害となったりするのでしょうか？

　以下のケースについて、推測してみて下さい（実際に争われたケースです）。
　
　(1)商標権：指定商品「印刷物」、商標「POS」
　　相手方の行為：POS(Problem oriented system＝問題指向型診療記録）の解説書に「POS実践マニュアル」等の題号を表記して販売

　(2)商標権：指定商品「レコード」、商標「UNDER THE SUN」
　　相手方の行為：ＣＤ（レコードと類似商品）のアルバムのタイトルとして「UNDER THE SUN」を表記して販売

　(3)商標権：指定商品「コンピュータ用ゲームソフト」、商標「三国志」
　　相手方の行為：コンピュータ用ゲームソフトのタイトルとして「三国志　武将争覇」を表記して販売

　答えは次回にて。
　次回も見ていただける方、ぷちっと押していただけると嬉しいです。
　↓↓↓
　
  …で、次回の記事はこちらにて。
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この記事をご覧になって、商標などに興味を持たれた方は…

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