今年もやってきました!ドクガクくん( @benrisikoza )の「弁理士の日」の企画記事。一年あっという間ですね…汗
今年のテーマは
「知財業界での大ピンチ」
です。
知財業界全体でのピンチでも、個人的なピンチでもいいとのこと。
↓こちらが企画ページです。企画に参加なさっている皆さんの記事が見れます。
https://benrishikoza.com/blog/benrishinohi2022/
ピンチか~。
うーん。
うーん。
うーん。
…
…
ここで書いていいようなピンチってあったっけ?
…
見つからなくて大ピンチ…
記憶をほじほじ ほじくり返して、やっと思い出しましたのは、「知財業界での」ピンチというより、「わたしの」ピンチ。「知財業界での」ピンチではあるものの、知財全く関係ない。
他に思いつかないから許してください…
「わたしの三大ピンチ」
知財業界で仕事を始めて、かれこれ○十年になります。知財のお仕事は基本的にBtoB商売なので、モンスター的なお客様に遭遇することは滅多にないです(若干のモンスター感漂ってるお客様はそこそこあるけど)。なので、たまにモンスター的なお客様に遭遇すると、なかなかインパクトがあって忘れられません。
以下、そんなお客様に遭遇したときのことを「わたしの三大ピンチ」として、3番目から順にご紹介します(全然面白くないかも…ですが)。
◆ピンチNo.3
地元の他士業さんからお仕事をご紹介していただく機会も多いのですが、経験上、基本的に士業さんからご紹介いただくお客様は安心感が大きいという印象です。
しかも、ご紹介いただいたお客様が、社会的にしっかりした資格をお持ちだったり高い地位だったりすると、安心度90%を超える、というイメージじゃないですか?
…ですよね?
と思ってました。あの件があるまでは…。
あるとき、仲のよい女性士業さんから、ある経営者さんをご紹介されました。
最初は部下の方とメールでやりとりしておりまして、その企業様のウェブページを拝見したら、経営者さんが社会的にしっかりした資格をお持ちであることを発見。「ああ、それなら よっぽど安心」と思いました。
部下の方には、メールで手続の進め方や費用等について詳細にご案内し、電話でもご説明差し上げました。
その後に、経営者さんご本人からお電話がありました。
どういう趣旨のお電話かというと、簡単にいうと
「費用が高い。まけてくれ」
というお電話です。
ご紹介案件では珍しいな…と思いつつ、適正料金と考えていることをご丁寧説明差し上げても、他と相見積されているようで、最初からこちらの言うことを聞き入れる気がないようなご様子。
しかも、ご説明差し上げている最中に「あほか!」とか「馬鹿か!」とか怒鳴られます。
「は?なんで一度も会ったことないのに、そんなこと言われなかんわけ?なにそのパワハラ体質。」
と思いましたよ。
しかも、お仕事の内容からして、日常的に何億円と動かすことに慣れてると思うのに、1万円単位で細かいこと言われて怒鳴られる…。
早く電話を切りたかったけど容易には離してくれず、しかも、その後も電話がかかってきた。
ご紹介案件だから穏便に…とも思ったけど、耐え難ったのでこちらから願い下げで、値引きは一歩も引かず、それっきり打ち切りとさせていただきました。
絶対に当方に落ち度がある隙を見せてはいけない と、メール文面も相当に気を遣いました。
あとで仲のよい女性士業さんに事情を話したら、その経営者さんとはそんなに付き合いがあるわけではなく あまりよくご存知なかったようで(社会的にしっかりとした資格をお持ちであることもご存知なかった様子)、「ちょっと個性的なヒトかな?」と思っていたとのこと。いや、十分すぎるほど個性的でした…(苦笑
ま、この程度のことは、BtoCを主でやってらっしゃる事業者さんや士業さんからしたら、ピンチというほどのものでもないかもしれないですね…
教訓
◆ピンチNo.2
わたしの所属している弁理士会東海会では、所属弁理士が持ちまわりで無料の知財相談会を平日月~金 開催しています。無料相談は原則一人30分以内となっており、東海会室の4畳ほど?の小部屋で行います(まあまあ密な感じ)。
あれは もう10年以上前になるでしょうか。その日は知財相談会の当番として、小部屋で待機しておりました。
すると、少々赤ら顔のおじいちゃんが入ってきました。おじいちゃんの若干の呂律の回らなさ感がきになったものの、どうやらご自分の発明を出願したいってことらしい。
東海会(旧東海支部)としては、個別具体的な案件のご相談は、代理人をご紹介して受任してもらう、ということなので、そのようにやんわり誘導しようと試みたところ、ここで無料で受けてもらえないことにキレた!?…のか、いきなり大声で怒鳴りだしました(ここまでたぶん10分も経ってなかったと思う)。
こちらとしては「は?」って感じで、とっさにその感情が表情に出てしまったのかもしれません。
その辺りで気づいたのですが、おじいちゃん、けっこう酒くさい…。
その後は何を言っても頭に入らない様子で、説明しようとしても大声で怒鳴り返すだけなので、たまらず ご退場していただきました。
だんだんヒートアップするし、密室だし、マジ恐怖を感じたわ。
この相談会は、最初に東海会(旧東海支部)の事務員さんの方で相談者の受付をしてくれて、受付時点でスクリーニングしてくれるのですが、その日はたまたまおじいちゃんが酔っ払っていることに気づかれなかったようでした(わたしも部屋に入ってきた時点では気づかなかった)。
教訓
◆ピンチNo.1
ある日、一見さんのお客様からお電話があり「いまから行くから相談に乗ってくれ」とのこと。まあまあ突然です。お電話の口調からして『要警戒』と感じたのですが、無碍には断らず、念のため相談にはもう一人の女性弁理士と二人で対応することに。
そして、やって来たお客様は…
やはり『要警戒』だった(笑)
二人で対応しても恐怖を感じた。
もしかしたら刺されるかもしれないと思ったくらい。
一刻も早くご退場いただきたかったですが、お一人でヒートアップされていてなかなか腰を上げないし、ご退場いただくように誘導することでさらに引火するかもしれないとの恐怖感。
最後はどうやってご退場いただいたか覚えてないくらい。
ご退場いただいたあとも「この後、何かされたらどうしよう」と思ったくらいです。
あとで色々ネット検索したら、
かなり衝撃的な情報 を見つけ、
恐怖感が倍増しました。(詳しくは書けない…)
教訓
以上、「わたしの三大ピンチ」でございました。
なんかねー、こういう目に遭うのは、自分が女性だから ってのも大きいと思ってます。
(態度はでかいが、身体は小さく、声も細め。…イメージじゃない?(笑))
女性士業さんに聞くと、やはり、こういったモンスター的なお客様に遭遇する機会は男性士業さんより多いようですね。
特に独立して一人で開業されてる女性士業さんのお話きくと、ぞっとするようなケースもあるので、笑いごとじゃなく気を付けたいです。腹立つけど、現実的には 防衛するしかないですね。
…今年は、あまり気持ちのよい話ではなかったですね…、すみません…。
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