3の山本屋の登録商標

  あわわ、昼休み中に書き上げるつもりが、遅くなってしまいました…
  昨日の続きです。
 「うどん…を主とする飲食物の提供」を指定している「山本屋」関係の登録商標は、次のものです。
 
 「山本屋総本家」(合資会社山本屋)
    

 
 「山本屋本店」「煮込みうどん 山本屋本店」(株式会社山本屋本店)
    

    
 
 「煮込みうどん 山本屋」(株式会社煮込みうどん山本屋)
   

 (昨日もご紹介したように、上の2つ「山本屋総本家」と「山本屋本店」は同日出願の扱いです。)

 みんな「山本屋」という言葉が含まれていますね。
 でも、通常、“ありふれた名称を普通の方法で表示する”と判断されるネーミングやマークは、商標として識別力がないとされ、類否判断では対比の対象となる部分とはなりません。
 「山本屋」は、“ありふれた”屋号と判断されると思います。また、いずれの字体も“普通の方法で表示する”範疇に留まると判断される可能性が大きいと思います。
 ということは、「山本屋」の部分は識別力がないと判断され、この部分だけが似ていても、それが類否判断に与える影響は大きくないような。

  また、下の2つの商標に含まれている「煮込みうどん」の部分も、類否判断の対比の対象とならない可能性が大きいです。指定役務が「うどん…を主とする飲食物の提供」ですので、識別力がないとされそうだからです。
 
 でも、いずれの商標も、「山本屋」だけとか、「煮込みうどん」が付いただけ、というわけではないですね。
  「総本家」や「本店」を付した一連の言葉として捉えるべきだとか、
  図の部分も併せて商標全体を対比するべきだとか、
 色んな観察の仕方で、商標の類否は判断されます。 
 
 ですので、
 上の2つの「山本屋総本家」と「山本屋本店」が先に登録されていたのに、
 ↓
 「煮込みうどん 山本屋」も登録になり、
 ↓
 「煮込みうどん 山本屋本店」も登録になった、
 ということは?
 それぞれ類似しないと判断されたのでしょうね…
 
 名古屋人的感覚では、しっくりくるようなこないような…
 「山本屋総本家」と「山本屋本店」が違うのは知っとる。でも「煮込みうどん 山本屋」はよく知らん、というのが普通の名古屋人の感覚では?

 本日はこの辺で。
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コメント

  1. Unknown
    東京からバイクに乗ってやってきた男女、私のバイクと赤信号で一緒になり、ヘルメット越しに「味噌煮込みうどんのお店をおしえてください。」というので、矢場公園西の、当時は木造の店舗へ案内した。私はそこで分かれたので二人の感想は手紙の「おいしかった」によるが、果たしてどのような顔で食べていたのか実のところ見たかった。
    その後二人は夫婦となり、サイドカーに子供を乗せていると手紙にあった。

  2. Unknown
    『果たしてどのような顔で食べていたのか実のところ見たかった』というのは、
    ・その店舗の味噌煮込みうどんがちょっと…という意味、
    ・味噌煮込みうどん自体がちょっと…という意味、
    のどちらでしょうか…?

    私は自宅近くの「まことや」に一番よく行きます。

    ちなみに私も、若かりし頃はカワサキKLX250に乗っておりました。

  3. Unknown
    思うに、彼らは「味噌煮込みうどん」の情報を知人友人から聞いた上で、名古屋へやってきたのではないかと。
    今のような通信機器があった訳じゃないですから情報は少ないでしょうね。
    前記の木造の建物の時代は、芸能人の色紙が壁にあったような記憶があります。
    大人になって食べた彼らの印象は「うまい!」には至らなかったのではと心配します。
    少なくとも5~6回は食べないと、あの味覚は分からないでしょうね。
    あらま、「まことや」さんですか。
    「んーっ、ここヤバクナイ!」

  4. Unknown
    コメントの返信が遅れて申し訳ありません。本日から復帰です。

    味噌煮込みうどんは、少し食べ慣れないと良さがわからないということですか。なるほど。

    私はグルメでないので「まことや」さんの「ヤバイ」がよくわかりません…

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