色彩が商標っぽいといえば何を思い浮かべる?

 うう、とうとう負けちゃいましたね、ドラゴンズ。そんなに上手くいかないか~。

 さて、本日はMさんからいただいたネタを元にして、商標バナシをいたします(Mさん、ありがとうございました!)
 
 2010年の法改正で(←かなり怪しいらしいので、あくまで予定です。多分ムリそう?)“新しいタイプの商標”の保護を目指して、目下検討が行われているところですが、ざっくり分けて、
 ・権利範囲を明確に特定し得るもの(「動く商標」「ホログラム商標」「位置商標」「色彩の商標」「音響商標」)は追加され、
 ・権利範囲を明確に特定しにくいもの(「トレードドレス」「におい商標」「味商標」「触覚商標」)は追加されない、
 ということになりそうですね。
 
 追加されそうな方の「色彩の商標」ですが、米国や欧州などでは既に保護対象となっています。
 ただし、本当だったら“誰でも自由に使えるはず”の色彩を独占させるわけですから、識別力の要件を結構タイトにしないと、第三者の不利益アリアリですよね(例えば米国では、いわゆるセカンダリーミーニングを立証しないと登録できんし)。
 また、例えば、建設機械について「黄色」を登録しちゃったら、安全性の面から大変なことになりそう…ってなことは容易に想像できますので、そういうものは排除しなかん、とか。
 さらに、「どうやって権利範囲を特定するんかい?」も検討どころです。例えば欧州では、「色見本」と「言葉による色彩の説明」で特定、さらに必要なら国際的な色見本コードで特定、となってます。また、米国では、その色彩が使用される対象も特定することになってるようです。

 ところで、世の中にはセカンダリーミーニングを取得したような色彩が結構ありますよね。
 
 例えば、自転車好きの方なら、
 ・ビアンキブルー(チェレステブルー)、
 ・ジオスブルー、
 と聞けば、どんなブルーか速攻で頭に浮かぶはず。
 
 ビアンキブルーとはこんな感じ(
Bianchi社のHPへどうぞ)。
 ブルーっていうより緑っぽいかな?Wikipediaの受け売りですが、『ミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合するとも言われている。そのためチェレステカラーは毎年微妙に違った色になっている。』そうです。
 去年辺り、この色が気に入ってビアンキのロードレーサーを購入しようと画策しておりましたが、なにせ我が家の狭さ。収納場所を確保できないことがわかり、やむなく断念いたしました。
 
 一方、ジオスブルーはこんな感じ(日本の代理店JOB INTERNATIONALのHPへどうぞ)。
 これもWikipediaの受け売りですが、『イタリアのペンキ屋の色サンプルにも「ジオスブルー」の呼称が登場するほど「ジオスといえばジオスブルー」というイメージが定着している』そうです。
 ちなみにダンナはジオスのロードレーサーを購入しようと画策しておりました。

 これほどの(?)セカンダリーミーニングを取得していれば、色彩のみで登録できそうなのかな?
 (でもチェレステブルーは、毎年微妙に違うとなると、特定が難しいのかな?)
 
 …っていうか、既に登録されたりして。ちょっと余裕がなくて検索してませんが、どなたかご存知ですか?

 ちなみに、あいぎ特許事務所の色は、ドラゴンズカラー(強引な結び付け?)。名古屋のお客様にfamiliarな色を選択したところが、ちょっとした戦略ですか?(知らんけど)
  
 本日はこの辺で。
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