カメｖｓ．ボンレス

　需要者層が異なると、別ワールドに住んでいるかのような、このような状況が生まれるのですね。

　一方、わたくしは、通常読む雑誌といえば、定食屋で手にする「週○ポ○ト」だの「F○ⅠＤ○Ｙ」だの「週○プレー○ーイ」だの、どちらかというと男性が読むものが多いので、男性の間で流行しているものも知っていたりします。

　この間も、そんな雑誌を読んでいたら、ナイスなネーミングの商品を発見しました。
　「ボンレスベルト」。

　何のことかわかりますか？
　この商品、メタボ対策グッズの特集記事で取り上げられていました。結構、ヒットしているらしいです（商品の詳細はこちら）。

　効果の信憑性はさておき、このネーミングはキャッチー＆商品内容を直感させるという意味で、結構いけてる気がします。ちゃんと商標登録もされているようです（登録第５０９９６２５号）。

　でもこの「ボンレスベルト」、ヒット商品とはいえ、知らない人は全く知らないに違いない。需要者層でない方にとっては、一生見聞きしない商品かもしれませんね。

　“需要者層”は、商標の類否判断の主体となり得る重要な概念です。門外漢にとってはわからないようなネーミングの違いでも、需要者層ならしっかり区別できるということもありますね。

　ところで、あいぎ特許事務所でも、メンバーの年齢や趣味が異なるため、色んな需要者層が考えられます。
　というか、ちょっと珍しい趣味をお持ちの方もいらっしゃいます。商標の類否判断に迷ったら、需要者層に聞いてみるのが一番ですが、そんなとき頼りになる（かもしれない？）貴重な存在です。
　色んな需要者層が身近にいればいる程、ありがたいです…。
　　　
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